超音波診療センター
超音波診療センターのご紹介
超音波を用いた診療技術の進化は目を見張るものがあり、日常診療の中で超音波を用いた検査・処置・治療が不可欠となっています。超音波は身体に無害であり、今後もさらに医療ニーズが増加すると予想されます。このため、当院では効率よく超音波の検査業務を遂行し、同時に超音波診療における教育・研修・新規技術開発・院内の超音波機器の集中管理・外部への広報などを強力に推し進めるために、平成27年4月1日に「超音波診療センター」を創設しました。
センターでは、
- 効率の良い超音波検査業務の遂行
- 病院職員・学生等に対する教育研修
- 超音波機器の集中管理
- 新規技術の開発と外部への広報
を業務の柱としています。
- 現在当センターは末澤医師をセンター長として、診療放射線技師、臨床検査技師の計9名で構成されています。効率良く検査をするため、各スタッフは複数領域の検査ができるように日々努力研鑽しています。
- 当院の研修医や学生に対して研修プログラムを作成して研修を行っています。初期研修医には1週間の集中研修を行っており、希望があれば、随時エコーの質問や追加研修も受けています。
- 院内には約50台の超音波機器がありますが、これらを整理し、臨床医が効率よくかつ便利に使用できるように管理しています。
- エコーガイドで行うシャントPTA、末梢血管形成術(EVT)、経尿道的結石破砕術(US-TUL)、経皮的大動脈弁置換術(TAVI)、経皮的僧帽弁接合不全修復術(MitraClip®)などの治療等の介助に参入しています。また、重症心不全チーム、下肢救済チーム等ではその一員として貢献しています。
診療実績
項目/年度 | 2021 | 2022 | 2023 |
---|---|---|---|
腹部 | 7,866件 | 8,088件 | 8,079件 |
体表(乳腺・甲状腺・関節) | 4,579件 | 4,609件 | 4,653件 |
心臓 | 8,719件 | 8,655件 | 8,647件 |
血管 | 4,751件 | 5,085件 | 5,585件 |
地域の皆様へ
1.経験豊富なスタッフ
当センターでは、豊富な経験と専門知識を持った技師が在籍しており患者様に最適な超音波検査を提供ように努めています。
2.使用機器
当センターでは、診断精度を向上させるために、各メーカーの高性能な超音波機器を導入し、様々な疾患に対応できるようにしています。これにより、詳細な画像を取得し、より正確な診断を行うことが可能です。
最新の上位機種
GE社製 LOGIQ E10
GE社製 ViVid E95
3.幅広い検査項目
当センターでは、腹部、甲状腺、乳腺、関節、心臓、血管などの様々な領域の検査に対応しています。またエコーガイドで手技が可能な手術等にも介入し、活用の場が広がっています。
エコーガイド下経尿道的結石破砕術(US-TUL)
術中エコーの様子
シャントPTAの様子
4.迅速な対応
患者様の待ち時間をできる限り短縮するため、当センターでは予約制を導入しています。また、緊急の検査依頼にも適宜対応しております。待合スペースでは自動呼び出しシステムを採用し、患者様の呼び出しや、検査の進行状況などモニターでお知らせしています。
待合スペースのモニター
5.研修システム
当院の研修医は超音波診療センターでの研修がプログラムに含まれています。また、地域の医療施設からの超音波研修も積極的に受け入れています。
研修中の様子
研修用画像観覧システム