腎臓病総合医療センター
腎臓病総合医療センター開設のお知らせ
腎臓は体内のネットワークの要です。心腎連関、肝腎連関、脳腎連関、腸腎連関、骨腎連関などと呼ばれ、他の臓器との関係が近年詳細に研究されています。
急性腎障害(AKI)は香川県を含む超高齢化社会や当院が果たすべき高度先進医療のなかで急増しています。AKI後の死亡率は入院中や退院後ともに高率です。AKI後、慢性腎臓病(CKD)に進展する症例も多いと言われています。
当院では、各科で治療を受けている患者さんの中に、2ヶ月で約2,500名のCKD症例が含まれています。また、年間約150例の患者さんが持続血液濾過透析(CHDF)、血液透析(HD)、敗血症に対する血液吸着、血漿交換等急性血液浄化療法を集中治療室で受けています。外来血液透析室では、入院外来症例併せて年間約300例の末期腎不全患者さんが維持血液透析を受けています。腎代替療法では、積極的に在宅透析である腹膜透析を勧めていますので香川県下最多の約50例の腹膜透析患者さんの治療を行っています。腎臓移植もこれまで生体腎移植、献腎移植併せて59例行ってきました。
平成30年7月より当院腎臓内科医師増員の機会を得たこと、すでに当院小児科(腎担当)では小児腎臓病に対し最先端の医療を提供していることより、これまでの腎センターを腎臓病総合医療センターに改編し腎臓内科、小児科、腎不全外科・泌尿器科が連携し小児から高齢者まですべての腎疾患に対し適切で高度な医療を提供し地域の皆様方より信頼されるよう努めてまいります。
特色
当院泌尿器科では昭和51年に血液透析を開始し、これまで腹膜透析、腎臓移植等腎臓病全般にわたり診療を行ってきました。
腎臓病は心腎連関、脳腎連関等心脳血管疾患と密接に関わり、その治療効果や生命予後に深く関与しています。平成30年より当院では、今後ますますの高齢化、人生100年に向けて心不全等の循環器疾患、脳血管疾患に重点を置いたセンター等の充実を図り、最先端な医療を提供しています。それら疾患に併発し増加することが予想される急性腎臓病や慢性腎臓病、末期腎不全に対しさらなる医療体制の充実が必要と考えられます。また、少子高齢化に関しては、小児腎臓病の治療向上がますます期待されます。
平成30年7月より当院腎臓内科医師増員の機会を得たこと、すでに当院小児科(腎担当)では小児腎臓病に対し最先端の医療を提供していることより、腎臓内科、小児科、腎不全外科・泌尿器科が連携し腎臓病総合医療センターを立ち上げ、小児から高齢者まですべての腎疾患に対し適切で高度な医療を提供し地域の皆様方より信頼されるよう努めてまいります。
センター組織図
スタッフ紹介
スタッフ名 | 専門分野 | 認定医・専門医等 |
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腎臓病学 泌尿器科学 |
日本移植学会認定医 日本泌尿器科学会専門医・指導医 日本透析医学会専門医・指導医 日本腎臓学会専門医・指導医 |
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腎臓内科 | 日本内科学会認定内科医・総合内科専門医 日本腎臓学会腎臓専門医 日本透析医学会透析専門医 |
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泌尿器科一般 透析業務 |
日本泌尿器科学会専門医・指導医 日本透析医学会専門医・指導医 日本泌尿器学会泌尿器腹腔鏡技術認定医 日本内視鏡外科学会泌尿器腹腔鏡技術認定医 日本泌尿器内視鏡学会泌尿器ロボット支援手術プロクター指導医 |
専門医・指導医等
- 日本透析学会:透析専門医5名
- 日本透析学会:透析指導医2名
- 日本腎臓学会:腎臓専門医3名
- 日本腎臓学会:腎臓指導医2名
- 日本移植学会:移植認定医1名
- 日本腎臓学会:腎臓病療養指導士6名
- 日本腹膜透析学会:腹膜透析認定看護師5名
- 日本腹膜透析学会:腹膜透析認定医1名
- 日本腎不全看護学会:慢性腎臓病療養指導看護師1名
- 透析療法合同専門委員会:透析技術認定士2名
- 日本腎代替療法医療専門職推進協会:腎代替療法専門指導士6名
- 日本臨床工学技士学会:認定⾎液浄化関連臨床⼯学技⼠1名
腎臓病総合医療センター
対象疾患・診療実績
腎臓内科、小児科(腎臓)、泌尿器科/腎不全外科のページをご参照ください。
診療日・担当医
外来医師担当表(腎臓内科、小児科(腎臓)、泌尿器科)をご覧ください。
センターとしての活動
腎疾患合同カンファレンス(毎週月曜日16:30) | センター関連症例の治療方針や治療後の経過等について検討します。 |
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腎臓病教室 |
年2回早期腎臓病患者および家族を対象に行います (詳細は腎不全外科ホームページ参照ください)。 |
世界腎臓病デー(毎年3月第2週木曜日)に関する行事 | 地域連携室とCKD対策委員会メンバーが中心となり開催予定。 |