救急科部
スタッフ紹介
スタッフ名 | 専門分野 | 認定医・専門医等 |
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救急一般、麻酔集中治療(とくに重症呼吸不全、敗血症) 災害医療 |
日本麻酔科学会麻酔科専門医・指導医 日本集中治療医学会専門医 日本救急医学会専門医 日本内分泌学会認定内分泌代謝科特例指導医 社会医学系専門医・指導医 日本集中治療医学会評議員 日本DMAT隊員 統括DMAT DMATインストラクター 日赤災害医療コーディネーター ICLSディレクター 香川県メディカルコントロール協議会委員 香川県事後検証委員会委員 |
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救急科、集中治療科、総合内科、航空医療、災害医療 | 日本内科学会認定内科医・総合内科専門医・指導医 日本救急医学会救急科専門医 日本集中治療医学会集中治療専門医 日本航空医療学会認定指導者(医師) 臨床研修指導医 日本DMAT隊員(統括) 日本救急医学会ICLSコースディレクター 日本救急医学会JPTECインストラクター 日本災害医学会MCLS世話人 日本災害医学会PhDLS世話人 日本熱傷学会PBECインストラクター 日本臨床高気圧酸素・潜水医学会ICMMインストラクター |
学会認定施設
- 日本集中治療医学会専門医研修施設
特色
救急科は平成12年11月開設されました。救急集中医療を充実させる目的で専従医2名が赴任してスタートしております。その後、常勤医1名の時期を経て専従1名、兼任1名の体制でしばらく診療を行っておりました、2020年より再度常勤医1名となりご不便をおかけしておりました。本年2024年4月より約20年ぶりに常勤医2名の体制となりました。この2名は若くはありませんが日本救急医学会認定専門医・日本集中治療医学会専門医資格を有しており、また、災害医療にも精通しております。
当院の救急外来はER形式をとっており、初期対応の後各専門医へ引き継いでいます。平日日勤帯の救急対応は専門医2名が交替で主に行っています。夜間休日は一般当直(内科系・外科系・循環器各1名)に加えてICU当直、NICU当直、産科宅直の合計5〜6人体制で対応しています。
当院はご承知の通り、救命センターではなく病院群輪番制に対応した2次救急病院ですが、心停止患者を含めた重症・重篤患者への対応も可能な体制をとっています。当院集中治療室は日本集中治療医学会専門医施設に認定されております。医師や看護師だけでなく、臨床検査や放射線、臨床工学技師といった他の職種も24時間対応します。具体的には、心停止患者に対しては、場合によっては脳低体温療法やPCPSも施行しております。ACSや重症心不全に対してはPCIに加えてIABPやPCPS、Impllaを併用し、患者の救命につとめています。Strokeが疑われると、院内に専門医は不在の時でも画像転送システムを使い院外の脳神経外科医が画像を判読し、素早い処置を目指しています。必要に応じて、開頭治療や血管内治療も行っております。重症中毒や腎不全、敗血症患者にはHDのみならず、CHDFやDHP、PMX、PE等の血液浄化療法を駆使し治療を行っています。重症呼吸不全で人工呼吸が必要な場合も、気管挿管下の呼吸管理だけでなく、挿管せずに陽圧管理を行うNPPV・HFNCも積極的に活用しています。
救急外来には麻酔器に加え無影灯も常設し、救急外来でも処置が可能となっています。救急外来から集中治療室は同じ中央診療棟にありエレベーターでつながっております。手術室は棟は違いますが、集中治療室とは廊下でつながっています。重症患者さんの場合、救急外来からスムースに集中治療あるいは手術へと引き継ぐことが可能となっています。集中治療室では集中治療専門医が関与し、主科とともに治療にあたります。原疾患の治療についても主科のみでは無く、各科専門医並びに各専門職と協働し集学的に行っています。
患者さんの急変に対応するために、平成14年より日本救急医学会認定のICLSコースを救急科が中心となって開催しています。これは心停止になった場合最初の10分間に何を行えば患者さんの利益になるかという目的に限定した心肺蘇生の講習会です。現在まで合計26回開催してきており、院内看護師も240名以上受講しています。当院看護師の急変時対応力はかなり高いものとなっています。
対象疾患
特に限定はしていませんが、自傷他害の恐れがみられたり、重篤な精神障害を患っており通常の対応が困難な場合はお断りする場合があります。
診療実績
- 令和5年度当院救急外来受診者数 11,163名
- 内 救急搬送患者数4,435名
- 主な救急搬送患者内訳
・心肺停止 41名
・急性冠症候群(急性心筋梗塞・不安定狭心症) 94名
・脳卒中(脳出血・脳梗塞・くも膜下出血) 59名
・消化管出血 69名
・大血管緊急 13名
地域の先生方へ
現在救急科は2名ですが1名は集中治療室専従のため対応がなかなか追いつかない場合もあります。他科の医師や看護師等全職員で協力しながら、地域から信頼される体制を追い求めていきたいと考えています。