当院における新型コロナウイルス感染者発生の経過について(報告)
先般、新型コロナウイルス感染症患者さんの看護に当たっていた当院看護師3名の感染についてご報告いたしましたが、このたび、3名とも入院加療の後に退院いたしました。濃厚接触者については、2週間の待機措置を経て待機解除となり、ほか関係者についても、定期的な抗原検査にて陰性を確認しております。
あらためまして、当院への通院・入院の患者さん、ご家族、近隣の医療機関に多大なるご心配をおかけしましたこと、心よりお詫び申し上げます。
なお、上記の感染が発生した場所は厳重に隔離管理された病棟であったため、他の患者さんへの影響はなく、当院への外来や入院患者さんには通常通り、診療を行わせていただいております。
今回、看護師の感染に至った原因につきまして、外部関係各位のご助言もいただきながら詳細に検証し、エアロゾルの発生する極めて高リスクな状態での治療となっていたこと、ガイドラインの推奨だけでなく、一層厳重でかつ多方面からの対策が必要であることを認識しました。当院ではこれまでの感染防止対策に加え、職員個々のさらなる感染対策の強化とともに、感染管理の組織的改善策を策定し、患者さん、職員ともに安全、安心な医療を遂行できるよう努めてまいります。
このような状況下でも、職員への温かいお言葉やご配慮をいただいており、地域の皆様のご声援に心より感謝を申し上げます。今後とも、地域の医療ニーズに応え、患者さんが安心して診療を受けていただけますよう、職員一丸となって取り組んでまいります。
ご理解・ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
高松赤十字病院 院長 西村和修