早期発見・早期治療が大切。世界腎臓デー関連イベントを初開催
「あなたの腎臓、大丈夫?」
高松赤十字病院では3月11日に、患者さんやそのご家族、そして地域の皆さんに向けて世界腎臓デー関連イベントを初めて開催しました。国際腎臓学会などは2006年、腎臓病の早期発見・治療の重要性を広く知ってもらおうと3月の第2木曜日を「世界腎臓デー」に制定しています。また、慢性腎臓病(CKD)はいまや日本人の8人に1人がかかっているといわれる大変身近な病気であり、放置しておくと心筋梗塞や脳卒中などを引き起こすとても恐ろしい病気でもあります。今回のイベントでは早期発見・早期治療の重要性をわかりやすくお伝えしました。
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会場に入りきれないほどの参加者が訪れました!
■イベントの内容
①あなたも慢性腎臓病の予備軍かも?
健康チェックコーナー
血圧、体組成測定、味覚テスト など
②早く見つけて早く治そう
慢性腎臓病セミナー
【講師】 腎臓内科部長 髙橋 則尋
③医師、看護師、薬剤師、管理栄養士による
慢性腎臓病相談コーナー
④フードモデルの展示、低たんぱく低リン食品の紹介
ほか
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味覚テストの様子。順番に味の濃さが違うろ紙を舌に
当てて、感度をチェックします。
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体組成を測定中。体脂肪だけでなく、筋肉量、水分量が身体部位ごとにわかります。
平日の日中、2時間の開催にもかかわらず約120名とたくさんの方が訪れました。特に体組成の測定や味覚テストのコーナーには行列が出来るほどのにぎやかさで腎臓病への関心の高さがうかがえました。参加者からは「現在、透析導入を薦められており相談したくて訪れました。医師や管理栄養士に詳しく話を聞くことが出来て本当に良かったです」、「腎臓の値があまり良くないので普段から塩分を控え、薄味に慣れるよう心がけています。味覚テストで味の感度が良いことがわかりました。努力の結果が出て嬉しいです」などの声が聞けました。高松赤十字病院のCKD対策チームは今後もこのような活動を通して腎臓病に対する知識の普及を図り、県民の健康を守っていきます。
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髙橋部長のセミナーの様子。たくさんの方が熱心に
聞き入っていました。
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腎臓病サポートキャラクター「そらまめくん」も
イベントに参加。ちびっこにも大人気でした。
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高松赤十字病院CKD対策チームは医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師、管理栄養士、理学療法士、事務と多職種で構成されています。