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ガンのこと

2人に1人がかかる がんについて知っておきたいこと ~第22回~がん薬物療法の支持療法とは?


がん治療には手術療法、薬物療法、放射線療法がありますが、それら治療の副作用を予防したり、緩和する“支持療法”の開発が進んでいます。では、支持療法とは、どんなものなのでしょうか。

がん治療における支持療法とは、がんや治療による副作用・合併症・後遺症による症状を軽くするための予防、治療、およびケアのことです。ここでは、がん薬物療法の支持療法について、詳しくお話ししていきます。

がん薬物療法の支持療法は、吐き気に対する吐き気止めの使用、貧血に対する輸血、血圧のコントロール、便秘や下痢の改善、しびれに対する薬物療法などです。また、がんや治療に伴う外見変化(脱毛、皮膚障害、爪障害など)に対するケア(アピアランスケア)、食事が摂れない時の栄養指導なども支持療法に含まれます。

副作用に対応しなければ、食事が食べられずに栄養状態が悪化したり、貧血で治療ができない、副作用がつらくて治療を受けることができないなど、治療を延期したり中断することになります。逆に、支持療法を早期から行うことで、副作用による治療の中断が少なくなり、治療効果が高まることで、生存期間が延長することが分かっています。

新しいがん治療薬が増え、支持療法に使う薬も増えています。ひとつの方法がうまくいかなくても、医師、薬剤師、看護師で相談し、副作用を我慢せずに治療ができる方法を考えていきます。また、副作用以外にも患者さんの気がかりや困りごとに対応させていただきます。

がん薬物療法に関する困りごとには、がん相談支援センターまでご相談ください

お問い合わせ
本館1階9番窓口、総合案内、患者図書室  Tel:087-831-7101(代表)


表紙

なんがでっきょんな

vol.72

最新号

「高松日赤だより なんがでっきょんな」は、患者の皆さんに高松赤十字病院のことを知っていただくために、季刊発行する広報誌です。季節に合わせた特集や役立つ情報を掲載いたします。冊子版は、高松赤十字病院の本館1階の③番窓口前に設置していますので、ご自由にお持ち帰りください。左記画像をクリックすると、PDFでご覧になることもできます。

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Columnvol.72の表紙のひと

臨床検査技師

今回の表紙は臨床検査技師です。今年1年目と2年目のフレッシュな3人に登場してもらいました。検体検査室での撮影は少し緊張している様子でしたが徐々に慣れてきたようで最後はにっこり笑顔がでていました。普段は患者さんの血液検査や尿検査を担当しており、検査結果を正確かつ迅速に報告できるように日々頑張っていますと話してくれました。