日本では不妊を心配したことがある夫婦は2.6組に1組、実際に不妊の検査や治療を受けたことがある夫婦は4.4組に1組です。 (出典::国立社会保障・人口問題研究所「年社会保障・人口問題基本調査」2021年)
今回は生殖医療と検査、特に検査部が
担当する検査について紹介します。
女性
1 採血で調べること(内分泌検査)
月経期 | FSH、LH、E₂、T、PRL、TSH、F-T₃、F-T₄ | 排卵障害を鑑別する 妊娠トラブルの元になるもの |
卵胞期~排卵期 | E₂ | 卵胞の発育を確認する |
黄体期 | P4 | 黄体機能を確認する |
いつでも | AMH | 卵巣の予備能を調べる |
2 採血で調べること(感染症)
クラミジア検査(初診時・卵管造影前)
B・C型肝炎、梅毒、HIV(体外受精前)
3 尿検査
LH:排卵を予測・確認する
男性
1 精液検査
精液量、精子濃度、運動率、形態正常率(内分泌検査の結果が出る頃)
2 採血で調べること(内分泌検査)
FSH、LH、T、(PRL)(初診時)
3 採血で調べること(感染症)
B・C型肝炎、梅毒、HIV(体外受精前)
4 採血で調べること(染色体)
無精子症の場合(精巣内精子採取術の前に)