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なんがでっきょんな

検査部コラム「健診と検診?」


読み方は同じでも漢字が異なっています。皆さんはこの違いをご存じでしょうか。今回のコラムでは、臨床検査に関連付けて「けんしん」についてもう少しだけ詳しく紹介します。

健診と辞書を引くと、健康診断の略で健康状態を検査することとあります。必ずしも特定の疾患自体を確認するものではありませんが、健康づくりの観点から経時的に値を把握するのが望ましい検査です。健診の結果に異常がなくても、健康な生活・行動につなげる狙いがあります。代表的なものとして特定健診(メタボ健診)があります。

一方の検診は特定の疾患にかかっているかを調べるための検査を行うこととあります。検診の結果で異常がなければ次の検診まで経過観察を行うものが多くみられます。例えばがん検診が良い例です。

健診は一次予防(病気にならないようにする)、検診は二次予防(病気を早期発見、早期治療する)とも言われており、どちらも大切な役割を担っています。


当院の検査室では、特定健診の血糖やHbA1c、脂質などの検査、大腸がん検診の便潜血反応などの検査を行っています。その項目については、①簡便かつ安価であること、②精度および有効性が明らかであること、③実施可能な体制が整備されていることなどの要件で選択されています。

また、健康診断の結果は紙で保管されている方が多いと思われますが、今後は本人等が結果をスマホなどで参照できるような電磁的な様式に統一されることが望まれています。

「けんしん」は受けるだけでなく、検査結果で保健指導が必要または精密検査が必要と判定された場合は、それらを受け入れることが重要です。


表紙

なんがでっきょんな

vol.71

最新号

「高松日赤だより なんがでっきょんな」は、患者の皆さんに高松赤十字病院のことを知っていただくために、季刊発行する広報誌です。季節に合わせた特集や役立つ情報を掲載いたします。冊子版は、高松赤十字病院の本館1階の③番窓口前に設置していますので、ご自由にお持ち帰りください。左記画像をクリックすると、PDFでご覧になることもできます。

Take Free!

Columnvol.71の表紙のひと

令和6年度新人看護師

今回の表紙は令和6年春に入職した新人看護師38名です。平面駐車場で病院をバックに撮影しました。当日はよく晴れて暑い中でしたが、元気いっぱい笑顔での一枚になりました。慣れない日々の仕事にたくさんの研修と大忙しですが、前向きに取り組み一歩一歩成長する日々を過ごしています。院内で見かけたら、気軽に声をかけてください!