さぬきの健康と元気をサポートする高松日赤だより

なんがでっきょんな

くすりのはてな

軟膏・クリーム・ローションって何が違うの?


外用薬は、ベースとなる成分(基剤)に有効成分(主薬)を混ぜ合わせて作られています。

基剤は主薬を溶解・分散し、皮膚に浸透させる役割があります。基剤には油脂性基剤、水溶性基剤、乳剤性基剤があります。基剤の違いによって、べたつきなどの使用感、皮膚への刺激性、皮膚への浸透しやすさなどが異なります。症状や部位に応じて使い分けることがあります。

軟 膏

●主にワセリンなどの油脂性基剤をベースとしています
●皮膚への刺激性は弱く、乳幼児や高齢者などの肌の弱い方にも使用できます
●カサカサと乾燥した部位や、ジュクジュクした部位、傷がある部位にも使用できます
●保湿力が高く、皮膚を保護する効果があります
●べたつき感が強く、使いにくく感じることもあります
*商品名に「軟膏」と入っているものでも、実際はクリーム剤に分類されるものもあります

クリーム

●水と油を混ぜた乳剤性基剤をベースとしています
●水分を含むため、伸びがよく、べたつきにくいです
●軟膏に比べると皮膚への刺激性が強く、ジュクジュクした部位、傷がある部位には使用できません(*一部、褥瘡などの創傷部に使用する薬剤もあります)
●水で簡単に洗い流せます(汗でも流れやすいです)

ローション

●水と油を混ぜた乳剤性基剤をベースとし、クリームよりも水分量が多いのが特徴です
●水分を含むため、伸びがよく、べたつきにくいです
●軟膏やクリームが塗りにくい、頭部などの毛のある部分に適しています
●乾きやすいため、汗をかいたり、蒸れやすい部分にも適しています
●軟膏に比べると皮膚への刺激性が強く、ジュクジュクした部位、傷がある部位には使用できません
●水で簡単に洗い流せます(汗でも流れやすいです



表紙

なんがでっきょんな

vol.72

最新号

「高松日赤だより なんがでっきょんな」は、患者の皆さんに高松赤十字病院のことを知っていただくために、季刊発行する広報誌です。季節に合わせた特集や役立つ情報を掲載いたします。冊子版は、高松赤十字病院の本館1階の③番窓口前に設置していますので、ご自由にお持ち帰りください。左記画像をクリックすると、PDFでご覧になることもできます。

Take Free!

Columnvol.72の表紙のひと

臨床検査技師

今回の表紙は臨床検査技師です。今年1年目と2年目のフレッシュな3人に登場してもらいました。検体検査室での撮影は少し緊張している様子でしたが徐々に慣れてきたようで最後はにっこり笑顔がでていました。普段は患者さんの血液検査や尿検査を担当しており、検査結果を正確かつ迅速に報告できるように日々頑張っていますと話してくれました。