さぬきの健康と元気をサポートする高松日赤だより

なんがでっきょんな

ガンのこと

2人に1人がかかる がんについて知っておきたいこと ~第21回~がん薬物療法について知っていますか?


がん治療には手術、薬物療法、放射線治療の3つの柱となる治療があります。
中でもがん薬物療法の進歩は目覚ましいものがあります。テレビドラマや映画で治療シーンを見て「怖い治療」というイメージを持たれている方も多いのではないでしょうか。

どのような治療でしょうか?

がん薬物療法とは、がんの病巣に対して抗がん剤を点滴や内服薬で治療をします。
従来からの細胞障害性の抗がん剤に加え、分子標的薬、免疫チェックポイント阻害薬が登場し、がん薬物療法の選択肢が増えました。どの薬剤もがん細胞の増殖を抑えることを目的とする薬です。がんの種類によって、使用される薬や治療スケジュールは異なります。通院しながら受けられる治療も増えてきました。

注意しておきたい副作用があります

がん薬物療法を受けている患者さんから「髪の毛が抜けますか?」「食事が摂れなくなりますか?」「外出はしてもいいですか?」「治療をしながら仕事を続けられますか?」などの様々な質問を受けます。がん薬物療法はがんの増殖を抑える目的だけでなく、程度に差はありますが、必ず副作用があります。「副作用」と聞くと、不安になる方が多いと思いますが、すべての薬で同じ副作用が出現するわけではありません。また副作用を予防したり、緩和させたりする支持療法の開発も近年進んでいます。

がん薬物療法に関して専門的な知識を持ったスタッフがいます

本院にはがん薬物療法に関して専門的な知識を持った看護師や薬剤師がいます。患者さんが安全に安心して治療を受けられるように、副作用の確認、対処方法を患者さんと一緒に考えています。副作用以外にも気持ちのつらさや経済的な困りごとなど、必要があれば専門家への橋渡しをしています。 

がん薬物療法に関する困りごとには、がん相談支援センターまでご相談ください

お問い合わせ
本館1階9番窓口、総合案内、患者図書室  Tel:087-831-7101(代表)


表紙

なんがでっきょんな

vol.72

最新号

「高松日赤だより なんがでっきょんな」は、患者の皆さんに高松赤十字病院のことを知っていただくために、季刊発行する広報誌です。季節に合わせた特集や役立つ情報を掲載いたします。冊子版は、高松赤十字病院の本館1階の③番窓口前に設置していますので、ご自由にお持ち帰りください。左記画像をクリックすると、PDFでご覧になることもできます。

Take Free!

Columnvol.72の表紙のひと

臨床検査技師

今回の表紙は臨床検査技師です。今年1年目と2年目のフレッシュな3人に登場してもらいました。検体検査室での撮影は少し緊張している様子でしたが徐々に慣れてきたようで最後はにっこり笑顔がでていました。普段は患者さんの血液検査や尿検査を担当しており、検査結果を正確かつ迅速に報告できるように日々頑張っていますと話してくれました。