高松赤十字病院 管理栄養士の日赤ヘルシーです。今回は和食についてです。
来年2025年には、団塊世代が75歳以上の後期高齢者になり、急激に高齢化が加速し、医療や年金などの社会保障の継続が年々困難となる事が予想されています。
その為、国民1人1人が、自分自身の身体を大切にし、日頃から寝たきりにならない様に、健康な身体作りを意識して生活する事が大事です。そこで、重要とされるのが「食事」と「運動」です。従来日本には、「和食」という世界に誇る伝統的な食文化があり、『ユネスコ無形文化遺産』に登録されています。
今こそ、日本人が大切にしてきた伝統的な食習慣=「和食」の優れた点を見直し、多様で新鮮な食材とその持ち味を尊重すること、栄養バランスに優れた健康的な食生活、自然の美しさや季節の移ろいの表現などを継承することで、健康な身体づくりを目指しましょう。
「和食」とは「自然の尊重」という日本人の精神を体現した食に関する「社会的慣習」
- 明確な食材の持ち味を引き出し、引き立たせる工夫。
- 四季と地理的多様性により、新鮮で多様な山海の幸を使用。
- 料理に葉や花などをあしらい、美しく盛り付ける表現法が発達。
- 季節に合わせた食器の使用や部屋の設え(しつらえ)。
- 米、味噌汁、魚や野菜・山菜といったおかずなどにより食事がバランスよく構成。
- 動物性油脂を多用せず、長寿や肥満防止に寄与。