高松赤十字病院 管理栄養士の日赤ヘルシーです。今回は災害用備蓄食品編です。
災害用の備蓄食品への関心が高まっています。置くスペースや予算を考えた時に、使うかどうか分からない物をどこまで備えるべきか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。備蓄量として、一般的にはライフライン復旧等を考慮し、3日から1週間分程度が目安となっており、家族全員分を備えるとなると予想以上に置く場所も予算も必要です。
そこで、今回はランニングストックとしての備えをご紹介します。普段よく食べる食品を少し多めに買って備え、期限切れ前に食べて有効活用する方法です。長期保存可能な食材を、栄養素を考慮して主食・主菜・副菜に分類し、フリーズドライ・缶詰・レトルト食品などのタイプから重さや使い勝手を考慮して選びリュックに入れておきます。好みの食品や食べ慣れた食品は、いざという時に安心。1年に1~2回(例えば9月防災の日、ボーナス月など)決めた日に、普段使いの場所に移して消費しましょう。
水の備えも重要です。2〜3L/人/日程度を目安に500mL単位で置いておくと安心です。また、歯磨きが思うようにできない時に液体歯磨きやシュガーレスガムを備えておくのもお勧めです。