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なんがでっきょんな

ガンのこと

2人に1人がかかる がんについて知っておきたいこと ~第20回~リンパ浮腫について知っていますか?


リンパ浮腫は乳がん、婦人科がん、前立腺がんなどの治療で、リンパ節の切除や放射線治療、一部の薬物療法などによって、リンパ液の流れが悪くなることでおこる浮腫(むくみ)です。治療を受けた人すべてに起こるわけではなく、その中でも2~3割とみられています。ただし、一度リンパ浮腫になると治りにくく進行しやすいため、早期発見・早期治療が重要です。特に初期の対応により改善が得られやすいので、予防や早期発見の自己管理が大切です。今回はリンパ浮腫を早期に発見するポイントや日常生活で予防していくポイントについてお伝えしたいと思います。

リンパ浮腫の症状

●腕・脚が動かしにくい、重い感じがする、腫れぼったい
●シワが目立たない
●押したら痕がつく、皮膚がつまみにくくなる、硬くなる

リンパ浮腫セルフチェック

皮膚のチェック

毎日皮膚を触って、腕あるいは脚の左右差を見比べてみましょう。

手足の太さの チェック

測る部分を決めておき、定期的に測ってみて左右差、時間の経過により変化があるのかをチェックしてみましょう。

リンパ浮腫予防に配慮した日常生活

皮膚のお手入れ(スキンケア)

リンパ浮腫がある皮膚は、傷つきやすい状態にあります。皮膚が乾燥していると、ひび割れなどを起こし、そこから細菌が侵入して炎症を起こしやすくなります。そこで、日頃から皮膚の清潔と保湿を維持し、ケガ・虫刺され・日焼けなどの予防を心がけましょう。

衣服の選び方

皮膚に刺激を与えずリンパ液の流れを滞らせないような、ゆったりとしたものを選びましょう。

体重管理

脂肪がリンパ管を圧迫し、リンパの流れを悪くするので、肥満はリンパ浮腫の予防や改善にとって大敵と言われています。

その他

腕の場合は、重いものを持つときは小分けにする、持ち手を太くするなど、手指の負担を軽減するようにしましょう。 リンパ浮腫が生じやすい腕での採血や血圧測定は避けましょう。 脚の場合は、長時間の立ち仕事をする場合は、途中で脚を休める時間を作りましょう。

リンパ浮腫の症状やセルフチェック、日常生活でのポイントについてお伝えしてきましたが、リンパ浮腫を予防・改善させるためには、早期発見し正しくケアしていくことが重要です。むくみの種類によっては治療方法も変わってきます。リンパ浮腫かも?と思ったときは、まずは手術を行った病院・主治医にご相談ください。


表紙

なんがでっきょんな

vol.70

最新号

「高松日赤だより なんがでっきょんな」は、患者の皆さんに高松赤十字病院のことを知っていただくために、季刊発行する広報誌です。季節に合わせた特集や役立つ情報を掲載いたします。冊子版は、高松赤十字病院の本館1階の③番窓口前に設置していますので、ご自由にお持ち帰りください。左記画像をクリックすると、PDFでご覧になることもできます。

Take Free!

Columnvol.70の表紙のひと

1年目初期研修医

4月より新しく加わった10人の研修医です。今回の表紙は当院の目の前に広がる中央公園にて撮影しました。当日はよく晴れて、少し汗ばむ陽気でしたが若さあふれる元気いっぱいの一枚になりました。 まだまだ不慣れなこともあるとは思いますが、どうぞ温かい目で成長を見守ってください。