「ゲノムってなんですか?」「遺伝子の治療っていうのを聞いたんですけど…」
このようながん相談を受けることがあります。
1.がんゲノム医療とは
患者さんのがん細胞に起きている遺伝子の変化を調べて、患者さん一人ひとりの特徴に合わせた治療などを行う医療です。
2.「がん遺伝子パネル検査」とよばれる遺伝子検査で調べます
がん遺伝子パネル検査は、がんの組織や血液で複数の遺伝子を同時に調べます。遺伝子の変化が見つかった場合、その遺伝子に対して効果が期待できる薬剤や治験・臨床試験を検索します。効果が期待できる薬剤の候補が見つかった場合、その薬剤による治療を検討します。
日本では、2019年6月からがん遺伝子パネル検査が保険適用となり、保険診療でがんゲノム医療が受けられるようになりました。
3.がんの治療に役立つ情報が得られないこともあります
がん遺伝子パネル検査で調べた結果をもとに治療を行うため、より効果が高く、副作用が少ない治療法を選択できる可能性があります。一方で、治療選択に有効な情報が得られない場合もあります。がん遺伝子パネル検査の結果が治療に結びつく可能性は、10〜15%程度とされています。
4.どこでできるの?
高松赤十字病院では2021年4月からがん遺伝子パネル検査を行っています。ご希望の方は、まず主治医にご相談ください。
がんゲノム医療に関するご質問やご相談はがん相談支援センターまでお願いします。
受付は本館1階9番窓口、総合案内、患者図書室でお受けしています。電話でのお問い合わせは087-831-7101(代表)へお願いします。