さぬきの健康と元気をサポートする高松日赤だより

なんがでっきょんな

ガンのこと

2人に1人がかかる がんについて知っておきたいこと ~第18回~がんゲノム医療ってなに?


「ゲノムってなんですか?」「遺伝子の治療っていうのを聞いたんですけど…」
 このようながん相談を受けることがあります。

1.がんゲノム医療とは

患者さんのがん細胞に起きている遺伝子の変化を調べて、患者さん一人ひとりの特徴に合わせた治療などを行う医療です。

2.「がん遺伝子パネル検査」とよばれる遺伝子検査で調べます

がん遺伝子パネル検査は、がんの組織や血液で複数の遺伝子を同時に調べます。遺伝子の変化が見つかった場合、その遺伝子に対して効果が期待できる薬剤や治験・臨床試験を検索します。効果が期待できる薬剤の候補が見つかった場合、その薬剤による治療を検討します。
日本では、2019年6月からがん遺伝子パネル検査が保険適用となり、保険診療でがんゲノム医療が受けられるようになりました。

3.がんの治療に役立つ情報が得られないこともあります

がん遺伝子パネル検査で調べた結果をもとに治療を行うため、より効果が高く、副作用が少ない治療法を選択できる可能性があります。一方で、治療選択に有効な情報が得られない場合もあります。がん遺伝子パネル検査の結果が治療に結びつく可能性は、10〜15%程度とされています。

4.どこでできるの?

高松赤十字病院では2021年4月からがん遺伝子パネル検査を行っています。ご希望の方は、まず主治医にご相談ください。
がんゲノム医療に関するご質問やご相談はがん相談支援センターまでお願いします。
受付は本館1階9番窓口、総合案内、患者図書室でお受けしています。電話でのお問い合わせは087-831-7101(代表)へお願いします。


表紙

なんがでっきょんな

vol.72

最新号

「高松日赤だより なんがでっきょんな」は、患者の皆さんに高松赤十字病院のことを知っていただくために、季刊発行する広報誌です。季節に合わせた特集や役立つ情報を掲載いたします。冊子版は、高松赤十字病院の本館1階の③番窓口前に設置していますので、ご自由にお持ち帰りください。左記画像をクリックすると、PDFでご覧になることもできます。

Take Free!

Columnvol.72の表紙のひと

臨床検査技師

今回の表紙は臨床検査技師です。今年1年目と2年目のフレッシュな3人に登場してもらいました。検体検査室での撮影は少し緊張している様子でしたが徐々に慣れてきたようで最後はにっこり笑顔がでていました。普段は患者さんの血液検査や尿検査を担当しており、検査結果を正確かつ迅速に報告できるように日々頑張っていますと話してくれました。