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なんがでっきょんな

ガンのこと

2人に1人がかかる がんについて知っておきたいこと ~第17回~「妊孕性温存」療法とは


がんの治療の進歩によって、多くの患者さんががんを克服できるようになっています。しかし、がんそのものやがんの治療(手術、放射線治療、薬物療法)により、妊娠しにくくなったり、妊娠できなくなったりすることがあります。

「妊孕性」とは、妊娠するための力。

妊孕性は、男性にも女性にも関わることです。将来自分の子供を持つ可能性を残すための方法の一つとして、がんの治療開始前に、卵子や精子、胚(受精卵)などを冷凍保存する「妊孕性温存療法」があります。

患者さんの命が一番大切、がんの治療を受けることが大前提です。

妊孕性温存療法のために、適切ながん治療を受けなかったり、がん治療が遅れたりすることは、避けなければなりません。

将来子供を持つことを望むのか、治療前に考えてみることも大切です。

主治医に気持ちを伝え、相談してみましょう。「がん治療による妊孕性への影響はどの程度あるのか」「妊孕性温存のためにかけられる時間がどのくらいあるのか」「がんの治療と安全に両立できるのか」などを確認しましょう。
妊孕性温存療法を受けるかどうかは、主治医や生殖医療を専門とする医師と十分に話し合い、パートナーやご家族とともに考えましょう。

費用や助成制度、その他ご心配なことや分かりにくいことは、がん相談支援センターにご相談ください。


表紙

なんがでっきょんな

vol.71

最新号

「高松日赤だより なんがでっきょんな」は、患者の皆さんに高松赤十字病院のことを知っていただくために、季刊発行する広報誌です。季節に合わせた特集や役立つ情報を掲載いたします。冊子版は、高松赤十字病院の本館1階の③番窓口前に設置していますので、ご自由にお持ち帰りください。左記画像をクリックすると、PDFでご覧になることもできます。

Take Free!

Columnvol.71の表紙のひと

令和6年度新人看護師

今回の表紙は令和6年春に入職した新人看護師38名です。平面駐車場で病院をバックに撮影しました。当日はよく晴れて暑い中でしたが、元気いっぱい笑顔での一枚になりました。慣れない日々の仕事にたくさんの研修と大忙しですが、前向きに取り組み一歩一歩成長する日々を過ごしています。院内で見かけたら、気軽に声をかけてください!