高松赤十字病院 管理栄養士の日赤ヘルシーです。今回は脂質編です。
あぶらは私達の健康にとって良いの?それとも悪いの?あぶらは摂りようなのです。例えば、あぶらは体の中でエネルギー源として利用される三大栄養素の一つですが、糖質やたんぱく質が1g=4kcalに対し、あぶらは1g=9kcalと2倍以上のエネルギー量です。
また、あぶらの働きは、エネルギー源だけでなく、体の構成成分となる他、ホルモンや生理活性物質の生成、脂溶性ビタミンの吸収促進など様々です。あぶらの種類も様々で、種類によって体内での代謝や働きが異なります。一方で私達が日々食べている食品の中には、種々のあぶらが混ざり合って含まれており、特定のあぶらだけを摂ることも、特定のあぶらを一切摂らないこともできません。したがって、食品にどのような種類のあぶらが多く含まれるのかを知り、自分の身体に合わせて上手に選択し、適量摂ることが大事です。
今回は、料理のエネルギー量が、素材に含まれるあぶらや、調理に使うあぶらの量で変化する例を紹介します。体重を減らしたいという方は控えめに、逆に食べる量が減ったけれど何とか体重を維持したいという方は、積極的に利用する事が鍵と言えます。あぶらの種類については、次回ご紹介致します。
Columnvol.72の表紙のひと
臨床検査技師
今回の表紙は臨床検査技師です。今年1年目と2年目のフレッシュな3人に登場してもらいました。検体検査室での撮影は少し緊張している様子でしたが徐々に慣れてきたようで最後はにっこり笑顔がでていました。普段は患者さんの血液検査や尿検査を担当しており、検査結果を正確かつ迅速に報告できるように日々頑張っていますと話してくれました。