テレビや新聞などで、「アピアランスケア」という言葉を時々見聞きするようになりました。「アピアランス」とは、「外見」を示す言葉です。
⒈ .がん患者さんの「外見」の変化について
がんやがんの治療に伴う副作用により、脱毛、肌の色の変化、皮膚の障害、爪の変化、手術による傷跡、乳房の喪失、顔や四肢のむくみなどの、様々な外見(アピアランス)の変化が起こります。
⒉ 「外見」の変化があると・・・
自分らしさがなくなったように感じたり、人の目が気になり、周囲の人々や社会との関わりを辛く感じることがあります。でも、もしご自分が気にならなければ、そのままで過ごしても何ら問題はありません。
「抗がん剤治療を受けるが、いつ、どこでウィッグを購入したらいいか知りたい。」とのご相談が多いですが、「脱毛していることが気になり、友人に会えない。」「乳がんの手術前に乳房再建について知っておきたい。」など、様々なご相談があります。
⒊ アピアランスケアとは
「アピアランスケア」とは、外見の変化によっておこる辛さを和らげるケアです。爪や皮膚のケア、ウィッグ、化粧などの医学的・整容的なサポートとともに、その人らしくあるための心理的・社会的サポートも含まれます。ただ、アピアランスケアに関しては、がん治療のように定型化された方法はまだ確立されていません。
抗がん剤の副作用による脱毛や皮膚の変化、その他お困りの場合は、外来化学療法室、各科外来や病棟のスタッフ、がん相談支援センターにご相談ください。