さぬきの健康と元気をサポートする高松日赤だより

なんがでっきょんな

ガンのこと

2人に1人がかかる がんについて知っておきたいこと ~第13回~「ご相談内容によっては、適切な専門家につないでいます」


がん相談支援センターでは、相談に来られた方のお話をよくお聞きして、その方にとっての困りごとは何か、どのように対応していくのがよいかを一緒に考えます。
相談員だけで対応できることもありますが、より専門的な説明や対応が望ましいと思われた場合には、相談者の方の了承を得た上で、病院内外の適切な職種の専門家に相談したり引き継いだりすることがあります。

いくつかの例をご紹介します。

相談.1「手術と放射線治療。どちらにするか決めるように言われて困っている。医師からの説明はきいたが、どちらも具体的にイメージできない。」

患者さんが納得して治療方法を選択するためには、まずそれぞれの治療についての情報を得ることが大切です。この方の場合には、手術については入院病棟の看護師に、放射線治療については放射線治療に詳しい看護師に依頼し、具体的な方法やスケジュール、予測される副作用などについて説明を受けていただきました。その上で、主治医にも疑問な点を確認し、相談するようにお勧めしました。

相談2.「手術後なかなか食事が思うようにとれない」「家族が抗がん剤治療を受けているが、どのような食事を準備したらいいのかわからない」などの食事に関する相談

その方に合った具体的な説明が必要だと思われる場合は、主治医に相談の上、栄養士に対応を依頼することがあります。

その他、「緩和ケアチーム」や緩和ケアに詳しい看護師(痛みなどのつらい症状や緩和ケアについて)、公認心理士(気持ちの落ち込みや不安への対応など)、抗がん剤治療に詳しい薬剤師や看護師(抗がん剤治療について)、ソーシャルワーカー(経済的な心配や地域でのサービスの利用など)などの病院内の専門家や、地域の医療機関やケアマネージャー、ハローワークなどの病院外の専門家へ連携する場合もあります。


表紙

なんがでっきょんな

vol.70

最新号

「高松日赤だより なんがでっきょんな」は、患者の皆さんに高松赤十字病院のことを知っていただくために、季刊発行する広報誌です。季節に合わせた特集や役立つ情報を掲載いたします。冊子版は、高松赤十字病院の本館1階の③番窓口前に設置していますので、ご自由にお持ち帰りください。左記画像をクリックすると、PDFでご覧になることもできます。

Take Free!

Columnvol.70の表紙のひと

1年目初期研修医

4月より新しく加わった10人の研修医です。今回の表紙は当院の目の前に広がる中央公園にて撮影しました。当日はよく晴れて、少し汗ばむ陽気でしたが若さあふれる元気いっぱいの一枚になりました。 まだまだ不慣れなこともあるとは思いますが、どうぞ温かい目で成長を見守ってください。