食事は、主食・主菜・副菜を揃えて適量を ~たんぱく質編~
はじめまして。高松赤十字病院 管理栄養士の日赤ヘルシーです。今回から栄養に関する役立つ情報をお伝えしています。どうぞよろしくお願いいたします。
第1回目は「たんぱく質」についてです。
たんぱく質は、体内で毎日合成と分解が繰り返され、健康な身体を維持するために必要不可欠な栄養素です。今、高齢者のフレイル(虚弱)予防や若い世代での減量、肉体改造等で高たんぱく質食が注目されています。しかし適切な運動をせずに多く摂っても体内で有効利用されず、過剰となり脂肪として蓄積されたり、体外に排泄されてしまいます。
一般的な日本人のたんぱく質推奨量は、成人の男性で65g、女性で50gです。この量でほぼ欠乏はないと確認されていますが、逆に安全な上限量は明確になっていません。個々の体調に合わせて適量を考える必要があります。