さらに充実した体制で急性期の脳卒中治療に対応
4月から新しく「脳卒中科」が開設され、新堂部長の下で当院の脳卒中治療は次のステージへ。 開頭手術から最新機器を駆使した高度な血管内治療まで、ますます迅速・正確・安全な治療を追求していきます。
2020年4月に本館北タワーが完成し、新しい手術室や最新の血管撮影装置が導入されました。これにより従来から行っていた脳卒中に対する急性期治療が、より迅速・正確・安全に行うことができるようになりました。それに伴い、これまで脳神経外科で行っていた「脳卒中の急性期治療」「無症状で見つかった脳卒中の原因となりうる疾患の検査・治療」「外来での経過観察」「地域への啓発活動」を、さらに発展・充実させる目的で、本年4月より「脳卒中科」が開設されました。
かつて死因の第1位を占める病気だった脳卒中も、今は医療が進歩し、がんや心疾患などに次ぐ第4位となっています。しかし一方では寝たきりや要介護になる患者さんが多く、「健康寿命を損ねる」原因としては依然第1位。予防、治療、再発予防から日常生活における福祉サービスの充実まで幅広い対策が重要で、国や香川県も「脳卒中の発症・重症化を防ぎ、健やかで自分らしく過ごす」観点から法整備や基本計画策定を積極的に進めています。
こうした動きの下、患者さんを万全の態勢で受入れることができるように、これまでの経験を活かしつつ、最新の情報も取り入れながら常に進化することを心がけ、高松赤十字病院の脳卒中治療の発展を目指します。