がんと診断された場合、「仕事はもう無理かも・・・」「仕事より治療に専念したい」「職場に迷惑をかけられない」などと、退職を考える方もいらっしゃいます。
しかし、がんは、治療の進歩により「長く付き合う病気」になり、また治療は入院ではなく通院で行うことが多くなってきました。そのため、治療を受けながら仕事を続けている方や、治療が一段落してから復職する方が、増えてきています。
仕事を続けることは、収入を得るだけではなく、社会とのつながりや生きがいという意味でも、大切だと言われています。
1.早まって退職を決めないようにしましょう。
・まずは、主治医に、治療スケジュールや治療に伴う体調の変化、仕事を続けられるかの見通しを確認しましょう。
・がん相談支援センターでは、職場への伝え方や利用できる制度など、仕事に関することも相談できます。
2.職場に、治療の見通しを伝え、休暇の取り方や働き方について相談してみましょう。
体調に合わせて休みを取りながら抗がん剤治療を受けている方や、身体的負担の少ない業務にしてもらうなど、職場と相談しながら工夫して働いている方もいます。
3.職場と病院が情報を共有して、治療と仕事の両立を支援することができます。
職場から仕事の内容などの情報を得たり、治療の内容や職場で配慮してほしいことなどを意見書(診断書)として職場に提供することもできます。
4.ハローワークでは、がんなどで長期療養が必要な方への就職支援を行っています
高松赤十字病院でも毎月第2木曜日に就職支援相談員による出張相談を行っています。