さぬきの健康と元気をサポートする高松日赤だより

なんがでっきょんな

ガンのこと

2人に1人がかかる がんについて知っておきたいこと ~第11回~「「患者力」を高め、がんとうまく付き合うために」


患者力という言葉をご存じですか。患者力とは、「自分の病気を医療者任せにせず、自分事として受け止め、いろいろな知識を習得したり、医療者との十分なコミュニケーションを通じて信頼関係を築き、人生を前向きに生きようとする患者の姿勢。」(オンコロジー教育推進プロジェクト)と言われています。

治療の進歩に伴い生存率が向上し、がんは「長く付き合う病気」になりつつあります。治療による副作用や、体調の変化、いろいろな心配ごとなどと、うまく付き合いながらその人らしい生活を送ることが大切だと思います。

「患者力」、具体的に4つの「力」をご紹介します。

1.「先生に、おまかせ」しない

自分の病気を医療者任せにせず、主体的に病気と向き合いましょう。自分はどのような医療を受けたいか考え、医療者と話し合い、納得して治療を受けることが大切です。

2.医療者と上手にコミュニケーションをとる(お互いに理解し合い、信頼関係を築く)

症状や困っていることなどの自分の情報を伝えましょう。また、説明をしっかり聞き、わからないことは質問しましょう。

3.情報を正しく得る

信頼できる情報を上手に活用することで、不安の軽減や、治療への積極的な参加に役立ちます。多くの情報がインターネットなどにあふれていますが、まずは公的な機関が発信する情報(がん情報サービスなど)を中心に探すことをお勧めします。

4.1人で悩まず、相談する

話すことで、気持ちが楽になったり、考えが整理でき自分なりの答えが見つかることもあります。身近な家族や友人、医療スタッフ、がん相談支援センター、患者会・がんサロンなどにも相談してみましょう。


表紙

なんがでっきょんな

vol.70

最新号

「高松日赤だより なんがでっきょんな」は、患者の皆さんに高松赤十字病院のことを知っていただくために、季刊発行する広報誌です。季節に合わせた特集や役立つ情報を掲載いたします。冊子版は、高松赤十字病院の本館1階の③番窓口前に設置していますので、ご自由にお持ち帰りください。左記画像をクリックすると、PDFでご覧になることもできます。

Take Free!

Columnvol.70の表紙のひと

1年目初期研修医

4月より新しく加わった10人の研修医です。今回の表紙は当院の目の前に広がる中央公園にて撮影しました。当日はよく晴れて、少し汗ばむ陽気でしたが若さあふれる元気いっぱいの一枚になりました。 まだまだ不慣れなこともあるとは思いますが、どうぞ温かい目で成長を見守ってください。