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それ、間違っているかも!?正しい点眼薬の使い方


点眼薬の使い方

①手を洗い、手指を清潔にする。
②下まぶたを軽く下に引いて1滴さす。
(懸濁性の点眼液は、よく振ってから点眼する。)
③点眼後は静かにまぶたを閉じ、まばたきをせずに約1分間目を閉じるか、軽く目頭を押さえる。
④眼の周りに溢れた点眼薬は、眼周囲の炎症の原因になることもあるため清潔なガーゼやティッシュで抜き取る。
⑤点眼後はしっかりとキャップを閉め、 投薬袋などに入れて清潔に保管する。直射日光を避け、なるべく涼しい場所に保管する。

Q&A

Q.容器の先を目尻や目頭につけて点眼しないと上手く点眼できません。

A.雑菌が点眼瓶内に侵入するおそれがあるため、容器の先がまぶたやまつ毛、目に触れないようにしましょう。また、目の周りに溢れ出た点眼液を流し込むと、汚れや花粉、細菌などの目の周りの異物も目に入ってしまいますので、やめましょう。

Q.点眼後に目をパチパチしてしまいます。

A.点眼直後にまばたきをすると、点眼薬の効果が弱くなることがあります。また鼻に点眼液が流れ全身へ行き副作用の原因となったり、口の中で苦味を感じたりすることがあります。

Q.点眼液が溢れだしてこないと十分な量が点眼されていないような気がして、何滴も点眼しています。

お薬が目からあふれてしまうだけで、効果は変わりません。通常の点眼瓶の1滴量は、約30~50μL(0.03~0.05mL)ですが、そのうち下まぶたに入るのは約20μL(0.02mL)です。 1回の点眼量は1滴で十分です。

Q.2種類以上の点眼薬が処方されましたが、続けて点眼しても良いですか?どんな順番で使用すれば良いでしょうか?

5分以上の間隔をあけて点眼しましょう。先に使用した点眼薬が後から使用した点眼薬によって鼻やのどに押し流されたり、成分同士が反応しあったりして、効果に影響が出ることがあります。ゲル化点眼薬など10分間以上の間隔をあける必要がある薬剤もあります。点眼の順番は医師の指示通りに行いましょう。一般的には①水溶性点眼薬 ②懸濁性点眼薬 ③油性点眼薬 ④ゲル化点眼薬の順になります。

Q.1ヵ月前に開封した点眼液はまだ使えますか?

容器に記載されているのは開封前の使用期限です。開封後は1ヶ月を使用の目安とし、残った薬は保管せず捨てましょう。点眼薬の中に浮遊物や濁り等がみられたら1ヶ月以内でも使用を中止しましょう。用時溶解型点眼薬の場合は、使用期限が表示されていますので、その期限に従いましょう。


表紙

なんがでっきょんな

vol.70

最新号

「高松日赤だより なんがでっきょんな」は、患者の皆さんに高松赤十字病院のことを知っていただくために、季刊発行する広報誌です。季節に合わせた特集や役立つ情報を掲載いたします。冊子版は、高松赤十字病院の本館1階の③番窓口前に設置していますので、ご自由にお持ち帰りください。左記画像をクリックすると、PDFでご覧になることもできます。

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Columnvol.70の表紙のひと

1年目初期研修医

4月より新しく加わった10人の研修医です。今回の表紙は当院の目の前に広がる中央公園にて撮影しました。当日はよく晴れて、少し汗ばむ陽気でしたが若さあふれる元気いっぱいの一枚になりました。 まだまだ不慣れなこともあるとは思いますが、どうぞ温かい目で成長を見守ってください。