さぬきの健康と元気をサポートする高松日赤だより

なんがでっきょんな

くすりのはてな

よく耳にする『血をサラサラにする薬』ってなに?


血液は酸素や栄養を全身に運んでいます。高血圧や脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病、喫煙、過度の飲酒、不整脈など、何らかのきっかけで血液の流れが悪くなると、血液が固まって血の塊(血栓)ができます。血栓が血管の中で詰まると、脳梗塞、心筋梗塞、肺塞栓症などの血栓症を引き起こします。血栓症の予防や発症後の再発予防のために血を固まりにくくする薬、つまり血をサラサラにする薬(抗血栓薬)が用いられます。

抗血栓薬は、抗血小板薬と抗凝固薬の2種類に分けられます。

●抗血小板薬:血液を固まらせる血小板の働きを抑え、血流の速い血管での血栓を予防します。
商品名:バイアスピリン®、バファリン配合錠A81®、プラビックス®、エフィエント®、パナルジン®、プレタール®など

●抗凝固薬:血液を固める様々な凝固因子の働きを抑え、血流の遅い血管などで血液が滞るために起こる血栓を予防します。
商品名:ワーファリン®、プラザキサ®、イグザレルト®、エリキュース®、リクシアナ®など

ワーファリン®は食事の影響を受けるため、服用中は納豆、青汁、クロレラは食べないようにしましょう。
血小板と凝固因子は、お互いに影響しあって血栓を作っているため、抗血小板薬と抗凝固薬が同時に処方されることもあります。また作用の異なる抗血小板薬を2種類処方されることもあります。

これらの薬を服用している間は出血しやすい状態になっています。青あざがなかなか治らない、鼻血がなかなか止まらない、便に血が混じるなど、出血が疑われる場合は、医師・薬剤師にすぐに相談してください。手術や処置の内容、内服されている薬剤によって、中止が必要となる場合もありますので、必ず、手術や処置を受ける際は、前もって抗血栓薬を服用していることを伝えてください。


表紙

なんがでっきょんな

vol.70

最新号

「高松日赤だより なんがでっきょんな」は、患者の皆さんに高松赤十字病院のことを知っていただくために、季刊発行する広報誌です。季節に合わせた特集や役立つ情報を掲載いたします。冊子版は、高松赤十字病院の本館1階の③番窓口前に設置していますので、ご自由にお持ち帰りください。左記画像をクリックすると、PDFでご覧になることもできます。

Take Free!

Columnvol.70の表紙のひと

1年目初期研修医

4月より新しく加わった10人の研修医です。今回の表紙は当院の目の前に広がる中央公園にて撮影しました。当日はよく晴れて、少し汗ばむ陽気でしたが若さあふれる元気いっぱいの一枚になりました。 まだまだ不慣れなこともあるとは思いますが、どうぞ温かい目で成長を見守ってください。