さぬきの健康と元気をサポートする高松日赤だより

なんがでっきょんな

ガンのこと

2人に1人がかかる がんについて知っておきたいこと ~第6回~がん患者さんの家族は「第二の患者」と言われます


ご家族は、「もっと早く気づいてあげられていれば」という思いや「大切な人を失うのではないか」という不安を抱えながら、また家事や仕事など生活を維持しながら、患者さんを支えています。「自分がしっかりしなければ」と気を張り詰めておられるかも知れません。大切な人を支えるためには、ご家族が自分自身を大切にすることが大切です。自分自身の時間を持つ、必要ならば身近な人や病院のスタッフに支援を求めるなどして、意識的に自分自身をいたわるようにしましょう。

患者さんへの接し方についてのご相談から、いくつかご紹介します。

がんと診断され、患者にどのように接したらいいかわからない

多くの患者さんは、極端に気をつかわれることや特に何かをしてほしいと望んでいるわけではありません。普通に接してもらえるのが楽だとお聞きします。いつも通りの対応を心がけるとよいと思います。

患者が落ち込んでいる、悲観的なことを言う

「前向きに頑張ろう」と励ましたり、話題をかえてしまったりするかも知れません。しかし、患者さんは「語る」ことで気持ちの整理ができ、聞いてもらうことで「大切にされている」という安心感を得ることができます。じっくり患者さんの話を「聴き」、患者さんの気持ちを理解するように努めましょう。

患者がイライラしている、当たられる

誰かに向けての感情というよりも、行き場のない思いの表出だと言われています。ご家族は身近で遠慮のない存在であるため、感情をぶつけられて辛い思いをすることも多いと思います。「イライラしているみたいで、心配している」などと、感じていることをそのまま患者さんに伝えてみるのもいいでしょう。


表紙

なんがでっきょんな

vol.70

最新号

「高松日赤だより なんがでっきょんな」は、患者の皆さんに高松赤十字病院のことを知っていただくために、季刊発行する広報誌です。季節に合わせた特集や役立つ情報を掲載いたします。冊子版は、高松赤十字病院の本館1階の③番窓口前に設置していますので、ご自由にお持ち帰りください。左記画像をクリックすると、PDFでご覧になることもできます。

Take Free!

Columnvol.70の表紙のひと

1年目初期研修医

4月より新しく加わった10人の研修医です。今回の表紙は当院の目の前に広がる中央公園にて撮影しました。当日はよく晴れて、少し汗ばむ陽気でしたが若さあふれる元気いっぱいの一枚になりました。 まだまだ不慣れなこともあるとは思いますが、どうぞ温かい目で成長を見守ってください。