セカンドオピニオンとは、診断や治療法について、主治医以外の医師に「第2の意見」を求めることです。セカンドオ ピニオンを聞くことで、病気や治療に対する理解が深まり、より納得して治療に臨むことができます。
セカンドオピニオンについて、よくお受けする相談をご紹介します。
相談⒈ 「病院を移りたい、別の医師の診察を受けたいので、セカンドオピニオンを受けたい」
これは、セカンドオピニオンではありません。セカンドオピニオンは、主治医が準備した紹介状や検査結果などをもとに、 「意見」を聞く外来です。セカンドオピニオン先で検査や治療は行いません。
別の病院での診察を希望する場合は、その旨主治医に申し出ましょう。
相談⒉ 「主治医からあまり説明がなかった、主治医は忙しそうだから、セカンドオピニオンを受けたい」
ファーストオピニオン(主治医の意見)を理解しないままセカンドオピニオンを受けても、かえって混乱してしまいます。 まず、主治医の意見を十分に聞き、理解することが大切です。その上で更に他の医師の意見を聞いてみたい時、セカンド オピニオンを受けましょう。
相談⒊ 「セカンドオピニオンを受けたいと、主治医に言い出しにくい」
セカンドオピニオンは患者さんの当然の権利です。率直に伝えましょう。「先生を信頼し納得してから治療を受けたいの で、別の医師の意見も聞いておきたい。」などと伝えてみるのもいいと思います。
相談2や3のように、主治医に聞きにくい、主治医に言い出しにくい場合は、看護師などのスタッフやがん相談支援センターに相談してみましょう。がん相談支援センターでは病院選びや手続きなどもお手伝いします。