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くすりのはてな vol.16  ージェネリック医薬品について

今回は、ジェネリック医薬品について取り上げます。

高松赤十字病院 薬剤部

ジェネリック医薬品って何?

開発されて最初に発売される薬を新薬(先発医薬品)と言いま す。新薬の特許期間を過ぎると、他のメーカーからも、同じ有効成分で、効き目、品質、安全性が新薬と同等である薬が発売されます。 これが「ジェネリック医薬品」です。新薬が先発医薬品と呼ばれる のに対し、ジェネリック医薬品は後発医薬品とも言われます。

ジェネリック医薬品はどれくらい使われているの?

日本でのジェネリック医薬品の使用率は年々伸びていますが、 2017年度で68.8%と世界の使用率に比べると、まだ低い状況にあります。アメリカやドイツ、イギリスなどでは、日本よりもジェ ネリック医薬品が広く普及しており、2017年の数量ベースでは、 アメリカ92%、ドイツ86%、イギリス77%となっています。

ジェネリック医薬品と新薬に違いはあるの?

ジェネリック医薬品は新薬と同じ有効成分で作られ、効き目や安全性が新薬と同じだと認められてから発売されます。主な違いは❶費用と❷剤形です。
❶開発にかかる期間が新薬と比べて短い分、費用が安くすむため、価格を安くすることができます。ジェネリック医薬品の価格は、 新薬の約3~6割に設定されています。そのため、患者さんの負担を軽くすることができ、さらには国の医療費の節減にもつな がります。
❷ジェネリック医薬品は、新薬と薬の形状、色、味、添加物は異なっていてもよいため、新薬に比べて飲みやすい工夫がされて いる場合があります。例えば、大きくて飲みづらい錠剤を小さくしたり、粉薬をコーティングすることで苦味を少なくしたり、水なしでも飲めるような錠剤にしたり、といった工夫があります。

ジェネリック医薬品にしたい場合はどうしたらいい?

かかりつけの医師、薬剤師にご相談ください。また、言い出しにくい場合でも、自治体や健康保険組合からの配布も増えてきたジェネリック医薬品の「お願いカード」「お願いシール」を、医療機関の受付や、医師・薬剤師と話すときに提示すれば、「ジェネリック医薬品を希望します。」という意思を簡単に伝えることができます。

今後もジェネリック医薬品はどんどん広まっていくでしょう。不安なこと、分からないことがあれば、薬剤師にご相談くださいね。


表紙

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vol.70

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「高松日赤だより なんがでっきょんな」は、患者の皆さんに高松赤十字病院のことを知っていただくために、季刊発行する広報誌です。季節に合わせた特集や役立つ情報を掲載いたします。冊子版は、高松赤十字病院の本館1階の③番窓口前に設置していますので、ご自由にお持ち帰りください。左記画像をクリックすると、PDFでご覧になることもできます。

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Columnvol.70の表紙のひと

1年目初期研修医

4月より新しく加わった10人の研修医です。今回の表紙は当院の目の前に広がる中央公園にて撮影しました。当日はよく晴れて、少し汗ばむ陽気でしたが若さあふれる元気いっぱいの一枚になりました。 まだまだ不慣れなこともあるとは思いますが、どうぞ温かい目で成長を見守ってください。