香川県の小児人口は13万人ですが、その約半数の6万人が高松市に集中しています。その高松市の中心に位置する高松赤十字病院は県下有数の総合病院であり、高松市近郊の小児救急患者の受け入れの半数を占めています。多くの小児救急患者の中には、小児外科医の「眼」でなければ見逃されがちな外科的疾患も存在し、迅速な診断・治療を要する場合もあります。しかしながら2009年に小児外科の前任者が退官されて以来、高松赤十字病院も含め高松市内には小児外科専門医が不在で、香川大学附属病院小児外科(三木町)、四国こどもとおとなの医療センター小児外科(善通寺市)への搬送が必要でした。小児外科疾患の診断までの時間と、搬送の時間を合わせると、患児の適切な治療まで余分な時間を要していたことが実情でした。
2016年10月1日より改めて当院に小児外科が開設され、小児外科常勤医として配属となりました。高松市内(高松赤十字病院)に小児外科が開設されたことで、小児外科疾患の患児に迅速かつ適切な対応ができるだけでなく、そのご家族の安心にも繋がると考えています。地域小児医療に携わる方々と連携をとり、高松市近郊の小児医療のより一層の安定化に貢献したいと考えています。
久保 裕之
香川大学医学部卒業。初期研修、後期外科研修(千葉県こども病院等)修了後、香川大学小児外科助教を経て高松赤十字病院 小児外科 勤務。
専門医
日本外科学会専門医
日本小児外科学会専門医
指導医
卒後臨床研修指導医
所属学会
日本外科学会
日本小児外科学会
日本小児救急医学会
日本小児放射線学会
日本小児泌尿器科学会
日本小児血液・がん学会
日本周産期・新生児医学会
「小児外科」についてのお問い合わせ
高松赤十字病院 地域連携室 087-831-8131
高松赤十字病院 外科外来(小児外科) 087-831-7101(内線:1230)