診療の最前線
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- あなたのホクロ大丈夫ですか?
- はじめに 悪性黒色腫はメラニン色素を産生するメラノサイト由来の悪性腫瘍(図1)で、いわゆるホクロの癌とも言われています。年間10万人に1~2人の発症頻度の稀な悪性度の非常に高いがんで、日本人では手足に好発...
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- 小さながんも見逃さない 光力学診断
- 再発率の高い膀胱がんを根治するために。香川県で初めて、「光力学診断(PDD)」という今までにない最新システムを導入しました。 再発しやすいと言われる膀胱がん 膀胱がんは、他の臓器のがんに比べて進行が早く...
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- 当院での“胃食道逆流症”に対する治療
- 当院での“胃食道逆流症”に対する治療 胃食道逆流症(Gastroesophageal reflux disease:GERD)は、胃食道逆流により引き起こされる食道粘膜障害とそれに随伴する症状のいずれかまたは両者を引き起こす疾患、と定...
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- 腹腔鏡手術がもたらした外科手術の変化
- 腹部外科領域では近年鏡視下手術の普及がめざましくすすんでいます。腹腔鏡下手術症例は最近10年間で3倍程度に増加しており。特に消化器外科領域での主要病変である胃がん、大腸がんでは腹腔鏡下手術がどんどん取...
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- 当院における肝臓癌の最新治療
- はじめに 肝臓癌の診断においては、超音波検査が中心となります。当院では超音波診療センターを設置し、最新の超音波装置を数台整備しています。また、早期の肝臓癌の診断には、造影剤を用いた造影超音波検査が非...
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- 当院の白内障手術治療方針について
- はじめに 白内障は眼の中にあるレンズ(水晶体)が濁る為にものがかすんで見える病気です。そのため、治療は濁ったレンズを摘出して代わりになる眼内レンズを挿入することが主な目的でした。この治療(図1)は手...
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- 肺がんに対する最新の薬物療法について
- はじめに 肺がんは肺内に発生した悪性腫瘍で、非小細胞がんと呼ばれる腺がん、扁平上皮がん、大細胞がんが80%以上を占めています。手術ができない進行した肺がんは、われわれ呼吸器内科医が薬を使用して治療にあ...
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- 当院の乳がんの診断 乳腺外来に行ったらどんなことをするの?
- 乳がんはどんな症状が現れるのでしょうか また、自分で一番よくわかる症状である「痛み」は乳がんの症状としては少ないです。 でも気になるときは受診してすっきりしましょう(^^) 乳腺外来を受診すると 基本的に...
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- 小児外科を開設しました
- 香川県の小児人口は13万人ですが、その約半数の6万人が高松市に集中しています。その高松市の中心に位置する高松赤十字病院は県下有数の総合病院であり、高松市近郊の小児救急患者の受け入れの半数を占めています...
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- 7cm以下の腎腫瘍に対するロボット腎部分切除術が保険適応になりました
- 腎臓は尿を作る大切な臓器ですが、他の臓器と同様に、腎臓にも腫瘍ができることがあります。腎臓の腫瘍は早期の段階では無症状ですので、腫瘍が大きくなってしまってから診断がつくことが多く、腫瘍のできている...
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- 緑内障のリスクについて
- 日本人の視覚障害の原因の第一位を占める緑内障は40歳以上の20人に一人がかかっているといわれています。しかし初期には自覚症状が乏しいため発見が遅れ、診断された時にはかなり進行している場合があります。 緑...
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- 「胸腔鏡」の現状
- 胸腔鏡手術全般をVATS(video assisted thoracic surgery)と呼びます。現在、「肺がん」はもちろんのこと「転移性肺腫瘍」「肺良性腫瘍」「気胸」「膿胸」「胸腺腫」「縦隔・胸壁腫瘍」「多汗症」「漏斗胸」「生検...
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- Heart Teamで取り組む「心臓弁膜症」
- 心臓の弁を守る、最新の設備とチーム医療。真の「Heart Team」がここにあります 循環器内科 宮崎 晋一郎 以前はリウマチ熱の既住後に多く見られていた「心臓弁膜症」という心臓の疾患。しかし最近では、ライフス...
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- 子宮や卵巣の病気に適応する腹腔鏡下手術
- 腹腔鏡下手術とは 内視鏡下手術とはカメラを用いることにより、身体の傷を小さくし、患者さんの負担をできるだけ少なくする手術方法のことです。低侵襲手術(minimally invasive surgery)の一種であり、技術や機械...
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- キズの目立たない「単孔式腹腔鏡下手術」
- 内視鏡外科(腹腔鏡)手術 腹腔鏡手術とは、おなかに4、5ヶ所の小さな穴を開けてカメラと手術器具を挿入し、モニターに映し出して操作を行う手術です。開腹手術と比べ、キズが小さく、患者さんの侵襲の少ない(負...
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- 「肺がん完全鏡視下手術」の導入
- 今や年間3万件以上行われる肺がん手術ですが、高松赤十字病院では、様々な呼吸器外科領域の疾患に対し、平成6年頃より全国に先駆けて胸腔鏡(内視鏡)手術を開始していました。これを更に発展させ、平成23年頃よ...